家族、恋人、パートナーがADHDかもしれない

「夫(妻)が異常に忘れっぽくて疲れる…」

「何度も言ってるのに約束を守ってくれない…」

「発言に配慮がなく、周りに嫌われている…」

家族やパートナーに対し、こんな不満を持っている方はいませんか?

・注意力が散漫で、何事も集中力が続かない

・何度指摘しても忘れっぽさが直らない

・じっとしているのが苦手で、いつも落ち着きがない

・空気を読めず、相手の嫌なことを平気で言う

このような特徴が当てはまったら、
ADHD(注意欠陥・多動性障害)の気質があるかもしれません。

【月木コラム】自分(家族、恋人)はADHDかもしれない

ADHDとは、簡単に言うと“不注意”や“多動性”“衝動性”がみられる発達障害のことです。

生まれつき小さいころに強くみられる気質ですが、
大人になってからも悩み続けている方も多くいらっしゃいます。

  1. 注意力の欠如(注意欠陥):
    • 集中力の維持が困難: 学校や仕事でのタスク、日常生活の活動に集中するのが難しい。
    • 注意の散漫: 細かいミスが多い、指示や課題の詳細を見逃しやすい。
    • 物忘れや忘れ物: 日常の物事(宿題、鍵、財布など)を忘れがち。
  2. 多動性(過活動):
    • じっとしていられない: 座っているのが難しく、常に動き回りたがる。
    • 無意識の動き: 足を動かす、爪を噛む、机をたたくなどの小さな動作が多い。
    • 衝動的な行動: 話を遮る、順番を待てない、突然の行動をとる。
  3. 衝動性:
    • 考えずに行動する: 危険を顧みずに行動することがある。
    • 発言の抑制が難しい: 思ったことをすぐに口に出してしまう。
    • 忍耐力の欠如: すぐに飽きる、長期的な目標に取り組むのが難しい。

これらの特徴は、ADHDのある人によって異なる程度で現れます。

子どもの場合、学校での学習障害や社交的な問題が見られることが多いです。

成人では職場でのパフォーマンスの問題や対人関係の困難が生じることがあります。

ADHDの方と一緒に暮らしていると、「あれ?」と戸惑うことがあります。

たとえば、ゴミ出しをお願いしていたのにすっかり忘れていたり、
家を出る時間に間に合うように準備できなかったりなどがありますね。

世間一般の「大人だったら当たり前」にできることが、
ADHDの方には難しかったりするものです。

中にはADHDのパートナーの気質によって疲れを感じてしまい、
うつや体調不良を起こしてしまった、という方もいらっしゃいます。

このような状態は「カサンドラ症候群」と呼ばれ、
場合によっては離婚や別居に発展してしまうことも…。

ADHDの方と上手に生活していくためには、
その特性をよく理解し、受け入れることが大切です。

「忘れっぽさ」や「落ち着きのなさ」「衝動的な性格」があることに向き合い、
嫌だったことや「変だな」と思ったことは、根気よく伝えていく必要があります。

また、ADHDの方の中には、生きづらさを感じていながらも
「ADHDである」と自覚していない方もいらっしゃいます。

本人が自分の特性を理解していなければ、
注意障害や衝動的な行動を抑えるのは難しいかもしれません。

逆に、自分の特性に気づいてもらうことで、本人だけでなく
一緒に暮らしているあなたも楽に生活できるきっかけになりますよ。

ADHDは生まれもった性質によるものですが、
上手に付き合って生活している方はたくさんいらっしゃいます。

大切な人と楽しく生活していくためにも、ADHDの気質を理解し、
受け入れるための考え方や過ごし方を身に着けてみませんか?

お互いだけで解決が難しい場合は、
疲れてしまう前に気軽に相談してくださいね。

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