“モラハラ”といえば、“妻が夫から”受けるという
イメージで考えている方が多いのではと思います。
しかし、“妻から夫への”モラハラもまたあるということを、
考えたことはありますでしょうか?
妻からの心無い言動に傷つき、長い間誰にも相談できないでいたために
うつ病になってしまったり、離婚を考えたりする方も多くいらっしゃいます。
家庭内で夫が妻から受けるモラハラは、
世間では「よくあること」「くすっと笑えるエピソード」などとして軽く扱われがちです。
たとえば「話しかけても無視される」「“気持ち悪い”と避けられる」とか
ほかにも「ハゲ」とか「くさい」などのような、
夫を否定するような言葉をかけるなど
こんなことは「どこの家でもあること」と、
深刻な問題としてみられないことが多いんですね。
だからこそ、妻から夫へのモラハラは表に出にくく、
見落とされがちな問題となっています。
加えて、モラハラ被害を受ける夫側には、
言いたいことやつらい感情などを抱え込んで我慢してしまう性格の方が多い傾向にあるように思います。
言い争いをしたくないために、妻に言い返したり
「それは間違っていると思う」などの指摘ができず
自分が我慢すればいいんだ、と溜め込んでしまうのです。
中には、我慢を続けるうちに「自分が悪いんだ」「自分のせいで妻を怒らせているんだ」と
まるで洗脳状態のようになって、モラハラの悪循環から抜け出せなくなってしまう方も…。
そうしているうちに心が耐えきれなくなり、
別居や離婚を選んでしまう方もいらっしゃいます。
妻が夫へモラハラをしてしまう原因はさまざまなことが考えられます。
幼少期のトラウマが引き起こす「アダルトチルドレン」である場合や、
相手を支配・コントロールしたいという欲求がもともと強い気質であること、
結婚生活に不満があったり、仕事でストレスが溜まっていることなどによって
自分の感情のコントロールが効かず、
八つ当たりのように夫に対して酷い態度を取ってしまう、ということがあります。
そして、モラハラしている妻は“自分がモラハラをしている”という
自覚がない場合が多いです。(逆も然りですが…)
“自分は正しい、自分だけがつらいんだ”と思い込み
夫を攻撃し続けてしまいます。
改善するには妻自身が“モラハラをしてしまっている”と気づくことが必要です。
そして、自分がモラハラをしてしまう原因や
“自分自身の内面”と向き合うことが大切です。
その間傷ついた夫とは距離を置き、心を休ませてあげることも必要です。
モラハラは家庭を壊してしまう大きな原因です。
“モラハラは治らない”とよく見かけますが、そんなことは決してありません。
簡単なことではありませんが、お互いが現状に対して正面から向き合い、努力をすることで
また笑顔で過ごせるようになります。
妻から(もちろん逆でもです)モラハラを受けているのかもしれない…と悩んでいる方は、
「夫婦カウンセリング」などを受けてみてくださいね。
特に、男性側は人に相談することがそもそも苦手な方が多く、
抱え込むことを選択しやすい傾向にあります。
いつもお伝えしていることですが、
私はあなたの味方であり、あなたの大切なパートナーを絶対に否定しません。
お互いにたくさん傷つけ合ってしまう前に、ご相談いただければ幸いです。