夫婦関係に悩んでカウンセリングを受けに来られる方はたくさんいます。
その中でも”モラハラ”が原因で相談に来られる方が非常に多いです。
「なぜ夫はモラハラをするんだろう?」
「結婚前はあんな人じゃなかったのに…」
モラハラに耐え、悩み続けた結果、離婚や別居など
パートナーと離れる選択を考えてしまうこともありますよね。
モラハラを行ってしまう原因の一つに、
「相手や他人よりも優位に立ちたい」という心理があります。
暴力的な言動を通して「自分はお前よりも上だ」という態度をとることで
パートナーを萎縮させるなどして自分から離れないようにし、
欲求を満たそうとしてしまうのです。
この心理を抱きやすい性質に「自己愛性パーソナリティ障害」があります。
自己愛性パーソナリティ障害の気質がある方は、
「自分は他人から認められるべきだ」と考え、
自分が特別な存在であるという感覚を持っています。
パートナーを見下すような言動によって優越感を得たり、
感謝や尊敬を感じられないと、不安からくる二次感情によって攻撃的になる場合もあります。
また、人より優位に立ちたいという心理が働く背景には、
「自己肯定感の低さ」が関係することもあります。
モラハラをする人は強気な言動をする反面、
実は自分自身に対して強烈な劣等感やコンプレックスを抱いていることが多いのです。
自己肯定感の低さや劣等感から逃げるために、
パートナーを言葉や暴力で支配しているだけなのです。
「アダルトチルドレン」や「HSP」の気質がある方は自己肯定感が低い傾向にあり、
モラハラの原因となる方もいます。
「自己肯定感の低さ」「人より優位に立ちたいという心理」
この特徴はモラハラをする人の多くに共通しています。
そして、モラハラをする人がこのことに自分で気づく機会がなければ、改善することはなかなか難しいのです。
モラハラの解決には自身の性格や過去と正面から向き合う必要があり、
夫婦だけで解決するのは非常に難しいといえます。
取り返しのつかない状態になる前に、まずは電話からでも相談してくださいね。