自己愛性パーソナリティ障害とは

人間関係に悩む方の中に、「自己愛性パーソナリティ障害」の気質をお持ちの方がいらっしゃいます。

自己愛性パーソナリティ障害を簡単に説明すると、

「自分は特別な存在である」と、自分自身を過大評価してしまう人のことです。

自分自身の才能や能力を「他人に評価されたい」という欲求が強く、
他人よりも優れているという感覚を求めてしまう傾向があります。

「仕事でこんなに業績をあげた」
「自分だけ特別な待遇を受けた」
「有名人と知り合いだ」……

自己愛性パーソナリティの方は、このようないわゆるマウントをとる言動が多いため、
会社の同僚や友人から避けられてしまう方も少なくありません。

またその一方で、
自分自身が他人から見下される・傷つけられるようなことに対して
過剰に反応するという特徴もあります。

「妻が冷たいせいで傷ついた」
「夫のせいで私はイライラしてしまうんだ」

このように些細なことにも過敏になってしまい、
パートナーを傷つけてしまう場合もあるのです。

その結果、傷ついた相手はモラハラを受けていると判断し、
離婚や別居に発展してしまう…ということも。

自己愛性パーソナリティ障害には遺伝子が関係しているとも言われていますが、

中には幼少期の苦い経験や過去のトラウマが原因となっている方もいらっしゃいます。

幼いころに親からの愛情を感じられずに育った場合、
感情をコントロールするのが苦手になってしまい、
自分を否定されることに対する不安を感じるようになります。

その不安を拭うための、ゆがんだ選択として
優越感」を得ようとしてしまうのです。

過去のトラウマを背負っている方は、
自身を守る手段として「強い自分」を作り上げてしまいます。

その結果、人を見下すような言動をとる方もいるでしょう。

不安を抱えているその人にとっては、
モラハラやマウントもまた必要な言動なのです。

自己愛性パーソナリティを治すには、
自分の性格や考え方、人との接し方を理解し、

感情のコントロール技法
人との気持ちのよい関わり方を身につけることが大切になってきます。

難しいと感じるかもしれませんが、トレーニングすることで
大切な人も、そして自分自身も傷つけずに過ごせるようになりますよ。

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